アメリカで看護師になるには、NCLEXという試験に合格しなければなりません。
アメリカで看護師としてキャリアを積む
晴れて、看護師になりキャリアを積むにあたり、基礎的に必要とされるものからさらなる専門性を深めた資格があります。看護師に向いている人の特徴のひとつに「向上心や生涯学習の精神がある」だそうです。今回は、そんなアメリカ看護師が追い求める資格いろいろをご紹介したいと思います。
BLS(Basic Life Support)
心肺蘇生法 (CPR) に必要なステップを学びます。成人と小児を含み、またAEDの使用についても学びます。これは、医療機関で働くのに最も基本的な資格で、2年ごとに更新する必要があります。
ACLS(advanced cardiac life support)
危険な状態にある患者の蘇生について学びます。ACLS には、気道の管理、呼吸の再確立、自発心拍リズム、血圧、臓器血流の回復が含まれます。心肺の緊急事態の認識から始まり、心肺蘇生、除細動、気管内挿管、酸素療法、心臓の機能を回復させるための投薬、必要に応じて心臓ペーシング、および蘇生後のケアが含まれます。ICUやERなど救急医療で働く看護師に限らず、心停止や同様の心血管疾患の緊急事態が発生する可能性が高い介護施設で働く看護師もACLS 認定を求められることがあります。BSL(Basic life Support)同様、2年ごとに更新する必要があります。
PALS(Pediatric Advanced Life Support)
幼児や子供の蘇生について学びます。心停止および心停止の危険性のある小児患者に対応するための知識とスキルを学びます。循環器系そして呼吸器系などを中心に重度の疾患および外傷を負った小児の緊急事態に対する救命処置としてPICUやERなど小児の救命救急室で働く看護師に求められる資格。2年ごとの更新が必要。
TNCC(Trauma Nursing Core Course)
外傷看護コア コース (TNCC) は、 質の高い外傷看護ケアを提供するために必要な知識、臨床的判断能力思考スキル、およびトレーニングを身に付けることができます。大体2日間、16〜20 時間のコースです。4年間有効。Emergency Room (救急処置室)で働くことを希望する看護師に勧めるコースである。
CCRN(Certified Critical Care Nurse)
CCRN(認定救命救急看護師) は、急性期医療の分野で重症患者のケアを行う認定資格を取得した看護師です。CCRN を取得するには、新生児、小児、および成人の急性/重病患者の実務経験が要されます。過去2年に1,750 時間の実務経験か、過去5年に2,000 時間以上看護師として急性/重症患者のケアに携わった経験が必要です。その条件を満たすと受験資格が得られます。この認定は、重症患者のケアを提供する専門家であることを示します。雇用主や同僚にとって、新しいスキルを磨くのを助けることができる人であり、緊急なときにも頼りになる人として大変力強い存在として位置づけされることでしょう。重症患者のケアに関して豊富な知識を持っていること、そして命を救う危機的な状況で適切な看護判断を下すことができる証明といえるでしょう。