アメリカ看護師が明かす大変なこと・辛いこと Yuki Inoue 10 months ago 高収入で、働き方にも柔軟性があり、やりがいもあるアメリカ看護師とはいえ、たくさんの苦労もあります。 どんなことをアメリカ看護師は辛く思い、大変に感じているのでしょうか。 みなさんと共感できること、たくさんあると思います。 1.患者の死に直面するとき 担当していた患者が亡くなるのを目の当たりにすることは、看護師として最も辛い。どんなに悲しくても、泣いている余裕はなく、動き続けなければいけない。 ”受け持ち患者さんが心肺停止に陥り、コードブルーを経験したときは、チームと必死に最善の処置を行った。それでも、救うことができず、亡くなった患者さんを目前に気が遠くなるような無力感を感じた。それでも、ドキュメンテーションをしなければならず、使用した医療器具を片付けなければならず、家族と直面しなければならず、そして他の受け持ち患者さんのケアがあり。。。感情に蓋をして働き続けるしかなかった。” 2.時に、看護師という職業について疑問を抱く意見を受ける 人は看護師という職業にどのようなイメージを持っているのだろう。 女性的な職業だと思っているだろうか。人によっては、医師との出会いを求めて看護師になったの?なんて思う人もいる? ”同僚の男性看護師は、患者の病室に入ると”ハロー ドクター”とあいさつされることがしばしばあって、自分は看護師であることを伝えると、なぜドクターにならなかったの?なるつもりはないの?などと聞かれる” ”自分が看護師であることを伝えると、ゲイだと思われることが何度もあり、もやもやしすることがあるという。” 人の潜在意識の中に、看護師は女性、医師は男性、というステレオタイプがまだ根強くあるのか?。” 3.長くてしんどいシフト 忙しくて、シフト終了までには精神的、感情的、肉体的に完全に疲労する。そして、翌日もまた同じことをするのかと思うとげんなりする。 ”12時間勤務で疲れ果てて帰宅して、身体ぐったりしているのに頭が仕事の緊張から抜け切れず、翌日の勤務のために睡眠をとらなければいけないのに、気が重く休めない。” ”仕事の緊張感やストレスからプライベートの時間も完全に抜け出せない。” 4.医療業界内外の人々から尊敬が欠如した対応を受ける 患者やその家族、マネージャー、同僚の医療従事者、時には医師から敬意が欠如した言動や態度を受ける。 ”医師に、注文していた機材が届いていない事を報告すると、がっかりした顔で首がを横に振られた。看護師は配達の遅延まで責任を持てない!全て看護師の責任とでもいうような態度はやめてほしい。” ”あなたは看護師でしょ、医師じゃないわよね?” と言われるとプライドが傷つく。 5.病院の政治に向き合わなければならない 医療は営利目的ではあってはならないが、利益重視の制作に直面する事がある。 ”検査器具の購入の際、性能よりもコストを優先していた。” 6.休むことなく働いているのに理解されない シフト中、ずっとトイレにも行けず走り回って患者重視の世話をしているのに、マネージャーからなぜ仕事が終わってないのか尋ねられて事がある。 ”患者のケアーを優先的に行っているのに、検査結果がまだ電子カルテにアップロードされていない事を責められた。” 7.アップデートされていない古い・あるいは時間がかかるテクノロジーを使わなければいけない 電子カルテシステムの導入により、ドキュメンテーションワークにかなりの時間を費やさなけれならず、実際の患者のケアーに支障をきたす。 ”電子カルテに不備たある度に、連絡・説明・解決に時間がかかり、ドキュメンテーションワーク時間が長くなり患者のケアーがおろそかになる。” 8.患者やその家族が看護師よりも知識があると思っている 患者やその家族が、看護師のやることなすことに質問してくる。あるいは自分で調べたインターネットの内容をもとに意見してくる。 ”オンラインで調べたら、わたしの症状は甲状腺だと思うの。その検査をしてください。と言われた。” 9. 週末も祭日勤務もある ”子供たちとの週末にゲームで遊ぶ約束を何度も破っている(涙) ”就職してすぐ、サンクスギビング週から新年まではバケーションをとらないように言われ、年末年始を遠くに住む家族と今年は過ごせないのかと、愕然とした。” 10. すべてを知らなければならない?というプレッシャー 看護師だから知ってるでしょ?というプレッシャー。看護師にはさまざまな専門分野があり、すべてを熟知しているわけではありません。 ”そんなことも知らないの?の雰囲気があり、気軽に質問できない。””知り合いから具合が悪いたびに連絡がきてメディカルアドバイスを求められる。蜂にさされた、火傷した、頭を打った、魚の骨が喉に刺さった、検査結果の説明、などなど。” 11. 薬物中毒患者のケア 薬物中毒に関連した入院数は年々増加傾向にあります。 ”麻薬が欲しいだけの人たちのケアーは想像以上に大変で、そもそも自分を大切にできない患者へのケアーには「無力」を感じる。” などなど。もちろん働く病院・施設によって違いますが、すでに看護師として働いている方は、そうそう、とうなづかれているでしょう。国は違っても共感することがたくさんあると思います。これから看護師になる方はどうでしょう? ”仕事はとてもストレスフルで、次から次に起こることを「英語」対処していかなければならず、常に緊張してる状態ですが、いつもどこかに助けてくれるスタッフがいて、感謝の言葉を述べてくれる患者がいます。” アメリカの看護師になりたい、そんなあなたを応援しています。ご連絡お待ちしています。